映像作家が主役
はじめて映像作家、ディレクター別にパッケージされたDVD
こんな洒落が効きまくって、デザインも抜群なDVDみたことねー
ウンチクを語りたい音楽ヲタにとってはありがたすぎるアイテムだった。
※プレゼントにも最適でした
紹介された映像作家は
のちに、映画監督になったりアカデミー候補になりました。
2021年となっては、
こんな莫大な予算でMVなんて作れないよ…
思うわけですが。
MV監督がアカデミーノミネートになるとは
誰も思いませんでした。
音楽界で何か成し遂げたい人にとってヒントがあると思います。
ネットにあるチュートリアルで技術などを観ながら努力することも大事ですが
その数が増えれば増えるほど、雰囲気動画にみえます。
どこか作家の自由さを感じる、オリジナリティがあることが
“作業員”と”表現者”の違いでは?
なんて、考えるきっかけとなりました。
全動画を観ると10時間は楽しめますので
気に入った作家さんからどうぞ
Spike Jonze/スパイクジョーンズ
『スパイクジョーンズ』は、スケートビデオからハリウッド映画まで行ってしまった映像作家
悪戯小僧の頭の中そのまんまを映像にしてしまうのが凄い。
MVもTVCMも業界ルールとはかけ離れた常識破りな作品が多い。
ディレクターズレーベル組で
最も、フィールドの振り幅が広いディレクター
被写体が悪ガキスケーターからスタート
ビースティーボーイズ、ファーサイドのミュージックビデオ
MTVの人気番組『jackass』から、
独特の世界観の映画『her/世界でひとつの彼女』で
アカデミー賞脚本賞を受賞。
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スパイクジョーンズ/Spike Jonze “不思議の国のアリス”に匹敵する強烈な想像力
Chris Cunningham/クリスカニンガム
『クリスカニンガム』は、ダークとユーモアとホラーが絶妙なバランスが取れている作家。しかし、最も不気味なスタイル。その世界観はテクノ、電子音楽との相性が抜群で音楽フェスにエイフェックスツインのVJで出演。
デヴィッド・フィンチャー、スタンリー・キューブリックらの下で映像制作に関わり、
1996年にPV監督としてデビュー。
オカルト、ホラーなどダークな描写を基調とした独特の世界観
VJとしてエレクトラグライドなどワープレコード系のライブに参加してて
“裸の男女が殴り合い”映像とか使った変態VJだったようでw
Supremeとのコラボとか香ばしいwww
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クリスカニンガム/Chris Cunningham 不気味で理解不能+知性を感じる奇才
Michel Gondry/ミシェルゴンドリー
『ミシェルゴンドリー』は、子供っぽい独特のドリーミーな世界観が特徴。
その子供っぽい純粋な発想を、ちゃんと作品としてまとまるように
数学と理詰めしてミュージックビデオを完成させる。
クリエイティブ思考のお手本なんだけど真似できない。
のちに映画”エターナルサンシャイン”が日本でもヒットしました。
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ミシェルゴンドリー/Michel Gondry レゴを使った1秒24コマ撮りMV
Mark Romanek/マークロマネック
『マークロマネック』は、細部までこだわりぬく完璧主義者。
ビックアーティストのMVが多く、映画ばりに予算かかってそうな映像作品が多いです。
マークロマネックの作品で印象的なのは、
音楽リスナーの一般生活とはかけ離れた音楽スターを、
さらにダイナミックに、魅力を引き出します。
シンプルにみえる作品もありますが
なぜか高級感があるんです。
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マークロマネック/Mark Romanek 圧倒的スター専門ディレクター
Jonathan Glazer/ジョナサングレイザー
『ジョナサングレイザー』は、独特の”人間の暗さ”を表現する作家。
ブラー、マッシブアタックのMVでは、スタンリーキューブリックの影響をやや感じる。
DVD特典のブックレットで否定しているが、
後のスカーレットヨハンソン出演の映画ではSF。やっぱり影響受けてる。気がする。
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ジョナサングレイザー/Jonathan Glazer オマージュ?隠れキューブリックファン?
Anton Corbijn/アントンコービン
『アントンコービン』は、ロックフォトグラファーとして有名な写真家であり映像作家。
どこかせつないモノクロの質感が印象的。デペッシュモード作品が多い。”ニューウェーブ”に興味があるなら是非。
DVDに付いてるブックレットは写真集だと思えば安い買い物。
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アントンコービン/Anton Corbijn 作品の”深み”を出せる職人
アントンコービンの写真を検索すると
Stéphane Sednaoui/ステファンセドゥナウィ
『ステファンセドゥナウィ』は、ファッション写真家のキャリアをもつ映像作家。
衣装、メイク、スタイリングにセンスが光る。メンターに巨匠ウイリアムクライン、ジャンポールゴルチェ。完全に上流芸術家畑出身。
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ステファンセドゥナウィ/Stéphane Sednaoui ヘビローで流れたレッチリとアラニスモリセット
その後、
ディレクターズレーベルみたいに
クリエイターくくりのシリーズ
Netflix”アートオブデザイン”がおすすめ
音楽ライブのステージにも革命が起きました。
芸術+音楽の最高到達点 音楽の仕事してて、まだエズデブリン知らないの?
※『接続された男』によるMV(ミュージックビデオ)の関連記事はこちら。
ボックスセットはもっと知りたいヲタ向け
DIRECTORS LABEL スペシャル・トリプル・パック (初回限定生産) [DVD]
監督:スパイク・ジョーンズ/ミシェル・ゴンドリー/クリス・カニンガム
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監督:マーク・ロマネック/ジョナサン・グレイザー/アントン・コービン/ステファン・セドゥナウィ
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【接続された男】
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